奥様からのお使いを終え、佐助が愛しい主の元へ戻ると、当の主はつまらなそうな顔でベッドの上に転がっていた。
 佐助と入れ替わりに護衛についたはずの幸村と政宗の姿はない。気配は近くにあるからそう離れていないことがわかるのだが、彼らが主であるルークの傍を離れることは滅多にないため不思議に思う。
 首を傾げながら部屋に足を踏み入れると、いきなり枕が飛んできた。投げつけたのは他でもない、ベッドの上の主だ。それをやすやすと受け止めて、佐助はルークの顔を覗き込んだ。
「あらら、ルーク様はご機嫌ナナメ?」
「うっせー。お前もどっか行ってればいいだろ」
 ルークはシーツを抱き込み佐助に背を向けて丸くなる。
 機嫌が悪いというより拗ねているだけのようだ。膨れた頬がいい証拠だ。
「真田の旦那と竜の旦那は?」
「二人して外に稽古に行っちまったんだよ」
 言われて佐助が窓の外に目をやると二人が激しい打ち合いを繰り返していた。白光騎士団もガイもそれを見ているが、どの程度目で追えているのやら。
 相変わらず二人の手合わせは本気染みている。
 だが、これで彼らがルークの元を離れている理由がわかった。  最初は口だけだったのが手合わせにまで発展したのだろう。ルークの護衛とはいえ屋敷の中では滅多な危険はないし、そもそもあの二人は何かと打ち合わなければ気が済まないのだから。
 そのおかげで暇になったルークはすっかり拗ねてしまったというわけだけれど。
 思わず苦笑を零しながら、佐助は右手の土産を持ち上げてみせた。
「じゃあせっかくルーク様のために買ってきた土産はいらないってことか。もったいないなぁ。甘味だし、真田の旦那にでもあげようかな――」
「いるっ!」
 背を向けるとすかさずルークが身を起こして服の裾を掴んでくる。思ったとおりに動く主に、佐助は笑みを深くした。
(可愛いなぁ、もう……)
 ルークは行くなとでも言うように強く握って離さない。
 佐助はするりとそれから逃げて、ルークの体を抱き込み押し倒した。服を掴んでいた手はもう片方の手もまとめてシーツに縫い付ける。ルークの体が一度大きく震えるが、拒絶はない。それに調子に乗って、首元に顔を埋めて耳元で低く甘く囁く。
「とびきり美味い甘味だって聞いて買ってきたんだけど、俺ごともらってくれる?」
「ぁ……」
 ルークは耳が弱い。
 こうして囁くとと体中の力が抜けて何もできなくなってしまう。
 拒否らしい拒否ができないことをいいことに、佐助は首筋を舐め上げた。
「う、ぁ、さすけ……!」
「俺様が食べさせてあげるからね? ルーク」
(最終的には俺が食べちゃうんだろうけど)
 心の中で呟いてほくそ笑む。
 普段は迷惑な二人の張り合いも、今は都合がよかったと調子のいいことを思った。






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予想外に微エロですね(何があった
佐助は声がいいので、その美声でるーくんをメロメロにしちゃうんだと思います!
こ○すさんが大好きなんだ!
ジェイドさんでもいいけどさ、ジェイドさんはほら、陰険鬼畜眼鏡だかr(ry
佐助も鬼畜だとは思いますけどね……←
今回も自己満足にお付き合いくださりありがとうございます!