頭がふわふわする。
 ぼやけた視界には見慣れたオレンジと黄色があって、わけもなく安心した。安堵したまま、隣にいる赤色にすり寄る。あったかい。
「んん〜……」
 なんか気持ちよくて、幸村の胸に崩れ落ちた。手には杯を持っていたから、それを零さないようにしっかりと抱え込んだ。
 幸村が動きを止めた、気がする。自分でも起きてるのか寝てるのかわからないから、本当はどうかわからないけど。
「ルークちゃん、眠いんならもう寝よ? 俺様が運んであげるからさ」
「俺でもいいよ」
 佐助が何か言っている。よくわかんねぇ。
 慶次も手を出してくれるけど、それが何を示しているのかわからなくて首を傾げた。その拍子にぐらりと体が傾いで、胡坐をかいていた幸村の膝に落ちてしまう。
「ルーク殿っ!?」
「危ないっ」
 持ってた杯は佐助が受け取ってくれた。それを覗き込んで大きくため息をついた。
 その理由をわかったらしい慶次が、苦笑いでオレの隣に座る。佐助もオレの前に座った。オレを寝かせてくれてる幸村は恐る恐る頭を撫でてくれた。
 優しい視線が降り注ぐ。
 なんか幸せだなって思う。嬉しい。
 へにゃりと笑うと、ますます視線が優しくなった。
「もー、ルークちゃんそこで寝ないでよ?」
「ルーク殿が寝てしまわれたならば某がお運びいたす。心配するな、佐助」
「あー、もう寝ちゃいそうだ」
 柔らかい、声。屋敷では聞くことのできなかった、慈しむ声。
 なんだか満たされた気分になる。
「幸せ、だな」
 思わず零れた言葉を最後に、オレの意識は闇に溶けた。






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酒に酔ったルークはきっと襲いたくなるほど可愛いと思います(ぇ






2010.05.22.