奥州を旅立つと言うと、政宗はものすごく嫌そうな顔をした。そのうえ苛立ちものっかってる気がする。
「奥州に残る気はねぇか?」
 それはずっと言われ続けてた。大切にするからって。
 でもオレはきっぱりと首を横に振る。
「オレいろんなとこ見てみたいから」
 あんな告白されたけどまだ怖くて答えは出せねぇし。
 そう言うと政宗は小さく舌打ちした。
「俺もついて・・・・・」
「政宗様はご政務があるでしょう」
 小十郎に遮られて政宗は押し黙る。
 やりこめられてんのがおかしくて慶次と二人で笑ったらデコピンを一発もらってしまった。痛い。
 恨めしく見上げたその顔がどっか寂しそうで、気がつけばオレは自分から抱きついていた。オレと政宗の身長差は政宗がちょっと高いくらいだから、ちょうど首元に顔を埋めることになる。
「気が向いたらまた来てやらねーこともないぞ」
「Ah?」
「気が向いたらだけどな!」
「OK、honey」
 素直にまた来るからって言えなくて思ってもないことを言ってしまった。でも政宗は微笑んで頭を撫でてくれた。
 へへっと笑い返すとそれまでされるがままだった政宗の腕がするりとオレの腰に回る。空いた方の手で顎を持ち上げ、至近距離で見つめ合う。
「honey、first kissはいつだ?」
「そんなの覚えてねーよ」
「そうか」
 政宗は満足そうに笑い顔を近づけてくる。え、と思ったときにはもう遅くて、政宗のカッコいい顔が迫っていた。
 唇には冷たい感触。
 呆然としている間に隙間からぬるりとしたものが侵入してきた。
「んぅ……!?」
 体から力が抜けて政宗に支えられることになっても政宗は解放してくれなくて、それどころかもっと深く絡められる。慶次や小十郎が止める暇もない。
 長い長いキスが終わり顔が離れると、政宗がペロリと唇を舐めた。
 なんかすげーエロい。
「いい表情になったじゃねーか」
 政宗の言ういい表情はわからないけどどうせろくなことじゃないんだろう。
「ずっと待っててやる。だから俺のこと忘れんじゃねぇぞ」
 体に力が入らないから、肩に頭を預けたままうるさい、と言うのがやっとだった。






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ファーストキスは政宗で!
これやりたかっただけですごめんなさい(土下座)
慶次が空気(笑)
さて、謙信のところへ行きますか!