じわじわと、政宗がくれた言葉の重みが胸の奥に広がっていく。嬉しいのか悲しいのかもわからないまま、また涙が零れた。オレを抱き寄せる力が強くなる。
 オレの前に座った政宗が呆れたようなため息を漏らした。
「またcryか」
 呆れているとわかるのに、政宗の隻眼は優しく細められていて、バカにしてるんじゃないって伝えてくる。それが心の琴線に触れるからもう泣きやめなくなってしまう。
「そんなところもcuteだぜ」
「う、っさい……」
「そうやって言い返すから可愛いんだよ。……なあ、ルーク。俺もさ、ちゃんとわかったから。もう逃げねぇ。ルークが好きだよ」
 怖いんじゃなくて、悲しいんじゃなくて、泣いてるオレも何で泣いてんのかわかんなくなって。
 なのに涙は全然止まってくれない。
 だからせめて泣き顔だけは見られたくないって変な意地が働いて、オレは慶次の胸に顔を埋めて泣き顔を隠した。
 慶次が優しく、でも強く抱きしめてくれる。政宗もオレの手を取って握りしめてくれた。
「Shit! なんで俺に抱きつかねぇんだよ!」
「俺の方が好かれてるってことじゃねぇの?」
「てめぇ! 抜け駆けはcowardlyだぜ」
 オレを挟んでそんなやり取りを交わすもんだから、泣きながら小さく笑ってしまった。
「バカだ、絶対」
「Why?」
「ん?」
 小さな小さな呟きにも、二人は反応してくれる。
 触れたところだけじゃなくて、心があったかい。
「お前らぜってーバカだろ。オレなんかを好きだなんてさ。バカだ、バカに決まってる」
 誰からも好きだって言ってもらえないオレを好きだって言う物好きがいるとは思ってもみなくて。好きだって言葉とか態度とか、真正面から直視するのはまだ怖いけど。
 だけど、コイツらなら信じてもいいかなって、信じたいって思うんだ。
「foolか。確かにそうかもしれねぇな」
「でも、幸村だって佐助だって、ルークのこと好きだっていうよ、きっと」
「そう、かな」
「そうだって!」
 こっちに来て、会った人はそんなに多くないけど、オレのこと好きって言ってくれるのかな。
 涙を拭いて顔を上げると、明るい表情の慶次と目が合って。おれも今できる限りの精いっぱいの笑顔で応えた。
「おい」
 それを裂くように政宗が割り込んでくる。
 なんかちょっと怒ってるっぽい……?
「俺はhoneyが幸村や幸村んとこの忍と知り合いだって話聞いてねぇぞ……?」
「え!? 聞かれもしないこと自分から言うわけないだろ!? だから刀収めて収めて!」
 刀を抜いて今にも斬りかかりそうな政宗を見て、オレは声を上げて笑った。
 まだ泣きそうな気分だったけど、変に笑えてしまったから。
 慶次に刀を突き付けたまま、政宗がくっと笑う。慶次は両手を上げて降参のポーズだ。
「やっぱりhoneyは笑ってる方がcuteだぜ」
 恥ずかしくて政宗のこと蹴ったのは、オレが悪いわけじゃねーからな!






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ルーク復活。
好きだって言葉にしないとわかんないと思うんです。
態度にしたって、過剰なくらいに。
屋敷にいて、自分が嫌われてなくても好かれてないことくらいはわかると思うんですよね。
それであんな結果じゃ泣くしかないよ……。
というわけで、好き好きコールをしてもらうことにしました(笑)