暇で暇でしょうがなくて、オレは幸村の部屋に向かって歩いていた。
 佐助は偵察があるから構ってくれなくて、幸村も仕事があるから部屋に行くなって言われてたけど、ずっと剣の稽古してるのも飽きたし。行くなって言われたら行きたくなる。
 部屋にいるだけならいいよな。邪魔するわけじゃないし!
 幸村の部屋の前に立ち、深呼吸する。邪魔しちまうと思ったらちょっと入るの躊躇う。怖々襖に手をかけたとき、勢い良くその襖が開いた。
「こ、これは、ルーク殿!」
 いきなり幸村が登場して、オレはびっくりして目を丸くするしかできなかった。何も言わないオレに何を思ったのか、幸村は急に慌てだす。
「そ、某は、その、決して執務を投げ出したわけではなく……!」
「何言ってるかわかんぬぇーよ。つーか別に見張りに来たわけじゃ……」
 幸村は、ちゃんと仕事してるかをオレが確認しに来たって思ったらしかった。オレは全然そんなつもりはなくて、幸村のところに暇つぶしに来ただけで。
 どっちも勘違いして勝手に言い訳して、それに気付いて黙ってしまった。
「……」
「……」
 なんか気まずい。幸村、なんか喋れよ。
「ルーク殿」
「な、何だよっ」
 びくっと音がつくほど驚いたオレを見て、幸村は微笑んだ。
 幸村の方が先に落ち着きを取り戻したみたいだ。オレはまだ戸惑ってるっていうのに。だから、返す言葉も少しきついものになる。でも、幸村は笑った顔を崩さなくて。
「ルーク殿さえよろしければ、一緒に団子でもいかがだろうかっ」
 キラキラ輝く瞳でそう言った。オレの答えを待ってる姿が犬が尻尾振って飼い主待ってるみたいに見えて、どぎまぎする。
「……仕事はいいのかよ」
「ひと休みにござる」
 素直にうんとは言えなくて、ひねくれたことを言ってしまう。邪魔したくはないし、なんて、ここに来た理由とは矛盾したことを思いながら。
 そしたら間髪いれずに応えが帰ってきた。ちょっと悪戯っぽい、子供みたいに変に自信満々な言い方で。いつもの幸村とは違ってちょっとドキッとした。
「そんならいいけど」
 もちろんそんなことは悟られないように、興味ないふりをして答えてやった。幸村はオレの態度も気にしないで、嬉しそうに抱きついてきたけど。






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「はぁー……ホントじれったいんだから」
 二人よりそって団子を食べる上司と朱色の子供を見ながら、佐助はこっそりため息をついた。






+end+






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ほのぼの!
幸村はルークに会いに行こうとしてたのです。
この二人はじれったければいいvV
そして佐助が苦労人に←






2010.02.11. 祖国の誕生日!