授業開始2分、偶然隣に座った男が寝息をたて始めた。
 出席さえしていれば、真面目に受けなくてもいい授業ではあるといっても、堂々としすぎている。
 彼と同じように眠るつもりでいた沖田は、彼のすがすがしいほどの開き直りに呆気にとられて、眠気も吹き飛んでしまった。
「……」
 日の光の入る窓際の席で、自分の腕を枕に眠る男。気がつけば、魅入られたように目が離せなくなっていた。
 日の光を受けてキラキラと輝く銀色の髪、寝顔は授業が始まる前の横顔からは想像もできないほどあどけなくて。薄く開かれた唇からは穏やかな寝息が漏れる。手を伸ばして前髪を掻き上げると、男はくすぐったそうに身じろいだ。
「……って、何やってんでィ、俺ァ」
 我に返って呆れ気味に呟く。けれど、銀色の光から目を離すことはできなくて。
 ついでだからと、銀色の髪を弄ぶ。
 男に起きる気配はまったくなかった。それをいいことに、手の動きはさらに大胆になっていく。
 くるくると好き勝手に暴れる天パだが、意外と触り心地がいい。指に絡めたり引っ張ったり、授業よりも真面目に触れてしまう。
「ん、んぅ……」
「……!」
 男が目を覚ます。
 沖田は慌てて手を引くがもう遅く。とろり、と甘く蕩けた瞳が沖田を映した。



――堕ち、た、



「……」
「……」
 ぱちぱちと瞬く赤い瞳。
 どうやら男は寝起きに弱いらしく、まだぼーっとしている。
 沖田はそんな男から目が離せず、男が完全に覚醒するのをじっと待っていた。
「あー……と、アンタ誰?」
「俺ァ沖田総悟でさァ」
 やっと沖田に焦点を合わせた男に尋ねられ、沖田は珍しく邪気のない笑顔で応えた。不幸にもそれを目撃してしまった女子が目眩を覚え、男子が失神したが、沖田の知ったことではない。
「アンタの名前は?」
「俺? 坂田銀時ってんだけど」
 男……銀時はさも面倒そうに言う。
 初対面の人間と話すのが面倒だというよりも、彼のもともとの性格なのだろう。気怠るげな態度は変わらなかった。
 沖田はますます笑みを深くして、沖田のそれよりも一回り大きな手をとった。銀時がきょとりと目を丸くする。
「銀時さん」
「何?」
 手を引いて距離を縮める。あまりに近い距離に銀時が身を固まらせるが、沖田は意に介さず顔を近づけた。
「俺のもんになりやせんかィ?」
 黄色い悲鳴はどこから聞こえてきたのか。
 授業が終わるまで硬直していた銀時にはわからなかった。
 その間、沖田はにこにこと銀時の髪を弄っていたのだった。






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大学生ネタ! 大学生ネタ!(ハシャぎすぎ
大学生って萌えますねvV
銀さんは授業を大概寝てて、沖田くんはその隣で寝顔を堪能してるに違いない!
逆も可(笑)
寝てる銀さんのほっぺたをつんつんつつきたいです←






2009.5.2.