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ふと、窓から外を見ると、一面雪景色になっていて。 幻想的とすら言える景色に、目を奪われた。 「わ…すげ。いつの間に……」 ついさっきまでは、雪のゆの字もなかったはずなのに。 銀時は窓に駆け寄り、外を見渡した。 見渡す限り、真っ白な雪。普段の街並みが白に埋め尽くされている。 「…………綺麗」 しばらくじっと眺めていた銀時は、小さくそう呟いて。 静かに、外出の準備を始めた。 +++++ ひらりひらり、雪が舞う。綿のような雪が、柔らかく降り積もる。絶え間なく、しんしんと。 「雪ですかィ」 気まぐれに、沖田は舞い散る雪に手を伸ばした。手のひらに掴んだ雪は体温ですぐに溶けてしまって、濡れた感触だけが残った。 冷たい雪。 あの人と同じ、色。 脳裏に浮かんだ人物に苦笑して、沖田は歩みを進める。 どうしてだろう。雪を見ると、必ずあの人のことを思い出す。 白く気高い、沖田の想い人を。 +++++ 出会った、なんて可愛いものではなかったと思う。自分たちの邂逅は。 第一印象は最悪、二度目も三度目も、その次もずっと、到底仲良くなれないだろう接触ばかりを繰り返して。 一体何がきっかけで、気軽に話すようになったのかわからない。話してみれば、意外と気が合って驚いたものだけれど。 それから、付き合いが始まって。 毎日のように会って、話をして、互いに互いのことを知っていって。 好きになって、恋人になった。 恋人、なんて言ったところでいまいち実感も湧かなかったけれど。 ひらりひらり、雪が舞う。 ふわりふわり、降り積もる。 あなたに、逢いたい。 +++++ 「沖田くん!」 「銀時さん!」 偶然の出会いに、二人して目を丸くする。 「なんで外に? 雪降ってますぜィ」 「沖田くんこそ。こっち職場じゃねぇだろ」 目が合って、二人同時に噴き出した。 「逢いたかったんでさァ」 「俺も。雪見たら、なんとなく、さ」 舞い落ちる雪に、あなたを重ねた。あなたしか、いなかった。 「どうしますかィ。逢っちまったし」 「そうだなぁ……。あ、パフェ奢ってよ」 「糖尿病ひどくなりますぜィ」 「糖分取らなきゃ逆に死ぬって」 並んで歩いて、笑いあって。 二人の熱が冷めてしまわないように、重ねた手のひらにそっと力を込めた。 +end+ +++++ 雪! 降ったんですよ、九州で! しかも積もっちゃって。 びっくりしましたね〜 雪積もるの何年ぶりだろう…とか思ってみたりして。 ……そんな理由から生まれた短文でした。 2009.1.26. |