ふと、窓から外を見ると、一面雪景色になっていて。
 幻想的とすら言える景色に、目を奪われた。
「わ…すげ。いつの間に……」
 ついさっきまでは、雪のゆの字もなかったはずなのに。
 銀時は窓に駆け寄り、外を見渡した。
 見渡す限り、真っ白な雪。普段の街並みが白に埋め尽くされている。
「…………綺麗」
 しばらくじっと眺めていた銀時は、小さくそう呟いて。
 静かに、外出の準備を始めた。






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 ひらりひらり、雪が舞う。綿のような雪が、柔らかく降り積もる。絶え間なく、しんしんと。
「雪ですかィ」
 気まぐれに、沖田は舞い散る雪に手を伸ばした。手のひらに掴んだ雪は体温ですぐに溶けてしまって、濡れた感触だけが残った。
 冷たい雪。
 あの人と同じ、色。
 脳裏に浮かんだ人物に苦笑して、沖田は歩みを進める。
 どうしてだろう。雪を見ると、必ずあの人のことを思い出す。
 白く気高い、沖田の想い人を。






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 出会った、なんて可愛いものではなかったと思う。自分たちの邂逅は。
 第一印象は最悪、二度目も三度目も、その次もずっと、到底仲良くなれないだろう接触ばかりを繰り返して。
 一体何がきっかけで、気軽に話すようになったのかわからない。話してみれば、意外と気が合って驚いたものだけれど。
 それから、付き合いが始まって。
 毎日のように会って、話をして、互いに互いのことを知っていって。
 好きになって、恋人になった。
 恋人、なんて言ったところでいまいち実感も湧かなかったけれど。
 ひらりひらり、雪が舞う。
 ふわりふわり、降り積もる。



 あなたに、逢いたい。






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「沖田くん!」
「銀時さん!」
 偶然の出会いに、二人して目を丸くする。
「なんで外に? 雪降ってますぜィ」
「沖田くんこそ。こっち職場じゃねぇだろ」
 目が合って、二人同時に噴き出した。
「逢いたかったんでさァ」
「俺も。雪見たら、なんとなく、さ」
 舞い落ちる雪に、あなたを重ねた。あなたしか、いなかった。
「どうしますかィ。逢っちまったし」
「そうだなぁ……。あ、パフェ奢ってよ」
「糖尿病ひどくなりますぜィ」
「糖分取らなきゃ逆に死ぬって」
 並んで歩いて、笑いあって。
 二人の熱が冷めてしまわないように、重ねた手のひらにそっと力を込めた。






+end+






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雪!
降ったんですよ、九州で!
しかも積もっちゃって。
びっくりしましたね〜
雪積もるの何年ぶりだろう…とか思ってみたりして。


……そんな理由から生まれた短文でした。






2009.1.26.